グループホームさいかい香椎の日記

福岡県福岡市の精神・知的障がい者向けグループホーム「さいかい香椎」のブログです

微笑みをあなたに・・・

日本人はインドのことよりも、

日本のなかで貧しい人々への配慮を

優先して考えるべきです。

愛はまず手近なところから始まります。

 

 

マザー・テレサの言葉ですね

 

常々思っていました

 

実は僕らのすぐそばに、助けを待っている人がいる

 

NGO活動や国際協力なども素晴らしいことだとは思いますが

(個人的には寄付もしていますが・・・)

 

今、日本国の中の日本人が困っている

手を差し伸べてもらうのを待っている人がいるのです

 

マザー・テレサ

世界平和のために自分に何が出来るか?と問われ

家に帰って家族を愛してあげてください

と答えています

 

まず、家族という小さなコミュニティを平和に

安心、安全で笑顔あふれる居場所に

そして、周囲を見渡し、自分に出来ることを考える

 

マザー・テレサ

「微笑みかける」ことを大切にしていたようです

今、世界中で食べ物に対する飢餓よりも

愛情に対する飢餓の方が圧倒的に多く深刻です

まず、微笑みかけて、愛情を向ける

たったそれだけのことが難しい時代になってしまっている

 

飽食の時代に愛が枯渇している

なんとも皮肉な現状に

子どもの貧困率の高まりはとどまることがなく

精神病院には、病気が落ち着いていても

さまざまな理由から退院出来ずにいる人も少なくありません

ほんのわずかな支援があれば

普通に地域で暮らせる人が一体何人いることでしょうか

 

病院だけじゃありません

少年院や刑務所などの矯正施設も、

ここでしか暮らせないと思い込んだり

こういう生き方しか出来ないと決め込んで

あるいは周囲のそそのかしに乗せられて

何度も何度も犯罪に手を染め

外に出てはまた戻ることを繰り返す累犯者が多いです

彼らの中には障がいのある人も多くいて

適切な支援さえあれば、

そんな生活から抜け出せる人もたくさんいます

1人の人をずっと入院させ続ける医療費もそうですが

一人が事件を起こし、拘置され、弁護士がつき

裁判が開かれ、矯正施設に入り、2年、3年と生活する

その費用を考えても

地域で受け入れ、適切な支援のもとに

社会に貢献する生活を担っていただく方がどれだけ経済的か

しかし、福祉予算は医療の20分の1とも言われ

障がい者支援の予算は高齢者のそれよりはるかに小さい

「目の前のたった1人を幸せに出来ないで何が福祉だ」と

現場現場で必死に活動する人がいても

文字通り目の前のほんの数人、多くても数十人のことで

手一杯になってしまうのです

 

そんな日本の障がい者福祉の現状を知っていただき

あたたかい眼差しを向けてくれるだけで

どんなに心強いことか・・・

 

愛を込めて微笑んでください

ただそれだけで救われる人がきっといます

 

世界に目を向けることを否定はしません

でも、あなたのすぐそばに助けを待っている人がいる

それだけは忘れないでほしい

 

周囲に目を向け、微笑みかける

そして、手を伸ばす・・・

あなたの微笑みがたくさんの人を幸せにするのです

 

あなたに出会った人がみな、
最高の気分になれるように、
親切と慈しみを込めて
人に接しなさい。

あなたの愛が表情や眼差し、
微笑み、言葉に
あらわれるようにするのです。